「今月も生理がきてしまった……」
朝、トイレの個室でリセットを知った瞬間、目の前が真っ暗になるような、血の気が引くような感覚になることはありませんか?
基礎体温表を閉じて、涙が溢れて止まらなくなったり、「私の何がいけなかったんだろう」「あの時、冷たいものを飲んだから?」「仕事でストレスを溜めたせい?」と、過去の自分の行動を巻き戻しては責めてしまう日々。
まず、最初にお伝えさせてください。
リセットがきて落ち込むのは、あなたがそれだけ毎日、お腹にきてくれるかもしれない赤ちゃんのために一生懸命頑張ってきた証拠です。あなたの努力が足りなかったわけでは、決してありません。
この記事では、管理栄養士の視点から、リセット期にジャンクフードや甘いものが無性に食べたくなる理由と、罪悪感なく心と体を癒やす食事のコツをお話しします。
今月も頑張ったご自身の心と体を、まずは優しく抱きしめてあげるヒントにしてくださいね。
妊活リセットで激しく落ち込むのは、あなたが本気で頑張った証拠
涙が止まらない時は、無理に前を向かなくていい
ネットやSNSを見ると「リセットしたけど、次に向けて頑張ります!」という前向きな言葉が溢れていて、そう思えない自分にまた落ち込む……という悪循環に陥っていませんか?
心がボロボロのときに、無理にポジティブになる必要はありません。
悲しいときは思いきり泣いていいですし、「もう嫌だ!」と毛布にくるまって引きこもってもいいのです。
自分の心から湧き出た悲しみや悔しさを、まずは「そりゃあ悲しいよね」と、そのまま認めてあげてくださいね。
リセットは「あなたの努力不足」ではありません
「あの時ジャンクフードを食べたから」「夜更かししたから」と自分を犯人探しのように責めてしまうかもしれませんが、受精や着床は、現代の医学でもコントロールできない神秘の領域です。
厚生労働省などの公的機関のデータや産婦人科のガイドラインを見ても、生活習慣をどれだけ完璧に整えていても、毎周期必ず100%妊娠するわけではありません。
リセットは誰のせいでもなく、ただ「今回のタイミングではなかった」というだけのこと。自分を責めるのだけは、今日でおしまいにしましょう。
【管理栄養士のホンネ】生理中のドカ食いや甘いものは我慢しなくていい?
リセット期にジャンクフードやスイーツが食べたくなる理由
生理が始まると、無性にマックのポテトが食べたくなったり、甘いチョコレートをドカ食いしたくなったりしませんか?
「せっかく妊活のために食事制限をしていたのに、また体に悪いものを食べてしまった……」と落ち込む必要はありません。
これはあなたの意志が弱いからではなく、ホルモンバランスの急激な変化(プロゲステロンの低下など)によって、脳が手っ取り早くエネルギーや幸福感(ドーパミン)を得ようとする正常な体の防衛反応です。また、これまでの緊張や我慢から解放された反動でもあります。
罪悪感をゼロにする「賢いご褒美」の選び方
管理栄養士としての本音を言えば、「生理中の3日間くらい、好きなものを食べて心を満たせるなら、それが一番の妊活サプリ」です。
我慢のストレスの方が、よほどホルモンバランスに影響します。
もし、食べた後の罪悪感がどうしても気になる時は、以下のように「ちょっとだけ体に優しい選択」をプラスしてみてください。
- ポテトや揚げ物が食べたいとき:食べる前に、温かい野菜スープや麦茶を飲んで胃を落ち着かせる(油の吸収を穏やかにします)。
- 甘いものが止まらないとき:ハイカカオ(カカオ70%以上)のチョコレートや、鉄分が摂れるプルーン、ドライイチジクなどを選ぶ。スタバに行くなら、ディカフェの温かいラテを豆乳カスタムする。
「食べちゃダメ」ではなく、「これと一緒に楽しもう」と考え方を変えるだけで、心がすっと軽くなりますよ。
次の周期に向けて、生理中にこれだけは意識したい心と体のケア
心が少し落ち着いてきたら、次の周期に向けた準備として、生理中の体を優しくいたわる栄養を少しだけ意識してみましょう。無理のない範囲で、できそうなものから取り入れてみてくださいね。
1. 「失った血液」を補う鉄分・亜鉛ケア
生理中は、経血とともに大量の鉄分や、妊活に欠かせない「亜鉛」などのミネラルが失われます。
これらが不足すると、体が冷えやすくなったり、次の卵子が育ちにくくなったりすることがあります。
おすすめ食材:赤身のお肉(牛肉や豚ヒレ)、カツオやマグロ、アサリ、卵、ココア
※ガチガチの料理を作る必要はありません。スーパーのお惣菜のローストビーフや、アサリの水煮缶を使ったお味噌汁、コンビニのゆで卵などを上手に頼ってくださいね。
2. 頑張った子宮をいたわる「温活」メニュー
生理中の冷えは、血流を悪くして生理痛を重くする原因になります。
しっかり内側から温めて、次の周期のためにふかふかで温かい子宮のベッドを作る準備をしましょう。
おすすめの食べ方:生姜やネギ、ニンニクなどの薬味をスープやスープ春雨にたっぷり入れる。
根菜類(かぼちゃや人参、大根)のスープを飲む。
冷たい飲み物は避け、白湯やノンカフェインの温かいお茶を選ぶ。
3. 幸せホルモンを作るトリプトファンを意識する
リセット期の激しい心の落ち込みを和らげるために、幸福感をもたらす脳内物質セロトニンの材料となる「トリプトファン」を摂るのがおすすめです。
| おすすめ食材 | 手軽な食べ方の例 |
|---|---|
| 大豆製品・乳製品・バナナ | 朝食にバナナヨーグルトを食べる、お味噌汁に豆腐を入れる、温かい豆乳ココアを飲む |
妊活リセット期のメンタルと食事に関するよくある質問(FAQ)
A. 数日間お休みしても、これまでに蓄積された栄養がすぐにゼロになるわけではありません。心が辛いときは、サプリのボトルを見るだけでもストレスになることがあります。「今は体を休める期間」と割り切って、2〜3日お休みしても過度に心配する必要はありませんよ。心が落ち着いたら、また1日1回、お守り代わりに再開してみてくださいね。
A. 妊娠中や排卵期以降(高温期)の飲酒は控えるべきですが、リセット期(生理中)の数日間であれば、缶ビール1本やグラスワイン1杯程度をたしなむ程度なら、次の周期の卵子の質に直接的な悪影響が出るとは考えにくいです。お酒が好きな方にとっては、良い息抜きになることもあります。ただし、体を冷やさないように常温に近いものを選んだり、飲みすぎには注意してくださいね。
まとめ:今週は自分を世界一甘やかす期間にしよう
今月も、本当に、本当にお疲れ様でした。カレンダーを見て一喜一憂し、体調の変化に神経を尖らせる日々を乗り越えたあなたは、それだけで十分に立派です。
- リセットで落ち込むのは、あなたが本気で頑張った証拠(自分を責めないで)
- 生理中の甘いものやジャンクフードは、心の栄養。罪悪感は不要です
- まずは温かい飲み物と鉄分ケアで、頑張った心と体を労わってあげて
今週は「妊活の優等生」をお休みして、大好きな動画を見たり、スタバでデカフェの甘いドリンクを飲んだり、ただダラダラ過ごしたりして、自分を世界一甘やかしてあげてください。
あなたの心に、少しずつ温かいエネルギーが戻ってくるのを、いつでもここで応援しています。無理せず、ゆっくり進んでいきましょうね。

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